419系、715系は余剰となった寝台特急電車581/583系を近郊型に改造した車両です。
改造は運転台取付、寝台撤去、セミクロスシート化、乗降用扉増設など、
必要最小限にとどめられました。先頭車が不足したために中間車の先頭化改造が行われ、
博多側先頭車であるクハ715-100番台は全車がサハネ581型に切妻タイプの前頭部を
接合したものとなりました。長崎・早岐側先頭車は特急型の面影を残した
クハ715-0番台とサハネ581からの改造車となるクハ714-0番台とされ、
これら長崎・早岐側先頭車にのみ便所が残されています。
登場時はクリーム1号に緑色14号の帯を巻いた姿でしたが、
1986(昭和61)年頃から順次クリーム10号に青23 号の帯を巻いた
「九州色」に変更されました。主に長崎・佐世保本線を中心に活躍しましたが、
1998(平成10) 年までに全車廃車となりました。